国民民主党の玉木雄一郎代表は23日、選択的夫婦別姓の導入に向けた独自法案の概要を発表した。婚姻時に戸籍の筆頭者を決め、子どもは全員その姓にそろえることを柱とする。来週にも衆院に提出する方針。
玉木氏は法案をめぐり「家族がバラバラになるとの懸念があるが、現行の戸籍制度の存続が大前提。子の姓は筆頭戸籍者に統一する」と強調。「できるだけ早く(衆院に)提出したい」と述べた。子どもの姓を婚姻時に決めた姓で統一するとの骨格部分で立憲民主党の法案と一致するが、玉木氏は「戸籍の様式・形態が違う」と主張した。
制度導入をめぐっては与党が結論を先送りする方針で、日本維新の会が提出した旧姓の通称使用を拡大する法案を含め、いずれも今国会での成立は困難となっている。ただ、立憲などは28日の各法案の審議入りを主張している。