記者会見に臨む国民民主党の玉木雄一郎代表=2025年5月13日午前10時30分、国会内、岩下毅撮影

 国民民主党の勢いにブレーキがかかった。朝日新聞社が17、18日に実施した全国世論調査で、国民民主の政党支持率は8%と前回4月調査の12%から減少した。参院選比例区の候補予定者をめぐって、SNSなどでの批判が続いており、党内には危機感が広がる。

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 「様々なご批判の声が上がっていることも全部見ているし、受け止めている。(候補擁立の)意義や理由をよりきちんと説明していくことが必要だ」。同党の玉木雄一郎代表は19日、支持率の落ち込みについて記者団に問われ、こう答えた。

 国民民主は昨秋の衆院選で「手取りを増やす」と訴えて支持を伸ばし、4倍増の28議席を獲得した。10月は2%だった支持率は衆院選後の11月には10%に上昇。12月以降は野党第1党の立憲民主党を上回り、4月まで10~12%を維持していた。

 ところが、今回の調査で衆院選後、初めて支持率が1桁台に落ち込んだ。支持率では「野党第1党」を維持したものの、7%の立憲との差はわずか。参院選の比例区投票先では13%で立憲に並ばれた。

若手「執行部からは擁立の理由が説明されていない」

 風向きが変わるきっかけになったのは、14日に参院選比例区の候補予定者として、同党の元衆院議員だった山尾(本名菅野)志桜里氏や、立憲に所属していた前参院議員の須藤元気氏、日本維新の会に所属していた前衆院議員の足立康史氏らの擁立を発表したことだ。

 SNS上では山尾氏の過去の…

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