【動画】飼育員の推し! とべ動物園の「丸顔王子」=戸田拓撮影
「ほんま、動くぬいぐるみやん」「なんでしっぽ、こんなにふさふさしとるん?」。獣舎前で家族連れが歓声をあげた。
とべ動物園(愛媛県砥部町)には3頭のシセンレッサーパンダがいる。なかでも人気があるのは一番年下、砥部で生まれたオスの「砥々丸」だ。
獣舎の入り口から、餌が置かれた放飼(ほうし)場のベンチまでぴょいっとジャンプ。日なたの下で場内狭しと駆け回り、鮮やかな赤茶色の体毛は、緑の草むらや餌のササの葉の間でも目立つ。
「野生動物の体は目立たない保護色が多いのですが、生息地の中国・四川省の地面がこの色のコケで覆われているから、という説が有力です」と担当飼育員の高田優さんは、若干釈然としない口調で説明する。
19世紀、西欧にレッサーパンダを紹介したフランスの動物学者フレデリック・キュビエは、「アイルルス・フルゲンス」(炎色の猫)との学名を与えて「最も美しい哺乳類」と絶賛したという。
あの「ピース」を抑えて優勝も
砥々丸の顔は丸い。耳が猫のように三角に立っていない。獣舎の説明文いわく、「ド○えもんに似てない?」。
記者はカメラで砥々丸のかわいい姿を狙って、動物園に通いました。記事後半でもさまざま写真を紹介します。
2015年に生まれたときは普通の顔立ちだった。
しかし、17年4月に皮膚の…