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3月に開かれた20周年記念公演で上演された組踊「花売の縁」=国立劇場おきなわ提供
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 国立劇場おきなわ(沖縄県浦添市)が、開場20周年を迎えた。琉球王国時代に宮廷芸能として発展した組踊(くみおどり)など、沖縄の伝統芸能の保存振興のため2004年に設立。研修生として組踊を学んだり、公演の企画制作に携わったりした人材が活躍の場を広げている。

組踊研修、修了生から芸術監督も

 伝統芸能に関わる国立劇場としては唯一、芸術監督を置く同劇場。22年、3代目芸術監督に就いた金城真次さんは1987年生まれ。劇場が05年に始めた組踊研修の第1期修了生だ。子供の頃から琉球舞踊を習い、高校3年生の時に研修生となった。

 学業と並行して週4回、身体訓練や琉球古典語、演目に即した実技を人間国宝らに学んだ3年間。「非常に濃密でした。ここで基礎を積み上げたことは、活動を広げていく上で大きかったと感じます」と振り返る。

 監督として年間プログラム作りや演目選び、作品の演出も手がける。新作組踊では、古典では用いない紗幕(しゃまく)や照明効果といった舞台機構を生かしたことも。重鎮と若手の中間世代として、幅広い世代の実演家が出演しやすい環境作りや、観客層の拡大も目指す。「今の時代の伝統のつなぎ方を考え、それを踏まえて進めていきたいです」と語る。

 金城さんも学んだ研修制度か…

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