東京学芸大学教職大学院の堀田龍也教授=2024年7月11日午後4時19分、東京都渋谷区、山本知佳撮影

 1人1台の学習端末が整備された「GIGAスクール構想」後、初めてとなる学習指導要領改訂の議論が、今年中にも始まる。文部科学相から諮問を受ける中央教育審議会の委員で、国のデジタル関連の複数の会議の座長も務める、堀田龍也・東京学芸大学教職大学院教授に考えを聞いた。

  • 中教審会長が語る次期学習指導要領 「柔軟に工夫する余地広げて」

 ――GIGAスクール構想から5年を迎えようとしています。児童生徒に配られた1人1台の端末の更新を始めている自治体もありますが、GIGA後、初となる次の学習指導要領の改訂は、デジタル活用が焦点の一つになるのでしょうか。

 2019年末のGIGAスクール構想導入からこれまでに数千億円規模の国の予算がつぎ込まれました。デジタル教科書も今年度から本格導入され、全国学力調査もコンピューターで全面実施すると決まりました。自治体も学校のDX化を進める中で、端末がいつでも活用できることを前提とした改訂にするのは、自然な流れです。

 学習指導要領にコードが付与…

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