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会合後に会見に応じた核戦争の影響を調べる国連の科学専門家パネルの委員ら=2025年9月5日午後、米ニューヨークの国連本部、田中恭太撮影

 核戦争が起きた場合の影響について調べる国連の科学専門家パネルが4~5日、米ニューヨークの国連本部で初会合を開いた。長崎の被爆者で、白血病研究や被爆者医療に取り組んできた長崎原爆病院名誉院長の朝長(ともなが)万左男(まさお)さん(82)も委員として出席した。

  • 核戦争の影響を調べる国連専門家パネル、長崎の被爆医師朝長さん選出

 朝長さんは5日の取材に「核兵器保有国が核兵器を持ち続けているのは『核抑止力』を政策に採り入れているからだ」と指摘。「『極端な核戦争は人類の滅亡につながる』と科学者が多角的にきちんと言えれば、核兵器は持っていても使えない兵器なのだと科学の力で示すことになる。それが非常に重要だ」と話した。

 会合は非公開で、委員21人が対面やオンラインで参加した。朝長さんは2人いる共同副議長の1人に就任した。

 共同議長のアナ・マリア・チ…

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