国連のグテーレス事務総長は3日、ミャンマー中部を震源とした大地震を受けて同国の国軍などが一時停戦を発表したことについて「歓迎する。援助物資の配布と支援活動に必要不可欠だ」と語った。
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一方で「停戦を、真剣な政治的対話と政治犯の解放への一歩につなげなければならない」とも述べた。国連のフレッチャー事務次長(人道問題担当)と、ミャンマー問題を担当するビショップ特使を現地に派遣することも明らかにした。
グテーレス氏は、内戦が続く同国では、国民のほぼ3人に1人にあたる約2千万人が、地震以前から人道支援を必要としていたと指摘。「震災は苦しみを増幅させており、モンスーンの季節も近づく。複数の側面で迅速な行動が必要だ」と語り、支援の増強を急ぐよう国際社会に求めた。