2024年6月28日、米ニューヨークの国連本部で開かれた国連安全保障理事会の会合で発言するロシアのネベンジャ国連大使(中央左)=国連提供

 国連安全保障理事会は28日、ロシアと北朝鮮が「包括的戦略パートナーシップ条約」を結んだことを受け、緊急会合を開いた。北朝鮮が安保理決議に違反しロシアに武器を供与していると非難する意見が続く一方、ロシアは「根拠のない臆測」「言いがかり」などと反発した。

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 会合は日米韓などが要請した。米国や韓国は、ロシアが北朝鮮から弾薬などの軍需品が入ったコンテナを1万個以上輸入していると指摘。安保理決議では北朝鮮との武器の輸出入などは禁止されているため、事実ならば決議違反となる。

 日米韓や英国、フランスなどはロシアの安保理決議違反を非難。日本の山崎和之国連大使は「我々の間にどのような方針の違いがあろうとも、誰もが否定できないことが一つある。全会一致で採択した過去の安保理決議だ」と述べ、決議順守を訴えた。

 ロシアのネベンジャ国連大使…

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