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2025年1月16日、米ニューヨークの国連本部で開かれた国連安全保障理事会のウクライナに関する会合で発言する国連のディカルロ事務次長(中央)=国連ウェブTVから

 国連安全保障理事会は16日、ロシアによる侵攻が続くウクライナについて公開会合を開き、ロシアに派遣された北朝鮮兵に懸念を示す意見が相次いだ。ロシアは北朝鮮兵について一切コメントせず、ウクライナや米英批判に終始した。

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 ウクライナへの軍事支援に懐疑的な姿勢を示しているトランプ次期米政権の発足を20日に控え、国連安保理決議違反の可能性があるロシアと北朝鮮の軍事協力にあらためて焦点が当てられた。ロシアに派遣された北朝鮮兵について、韓国は約300人が死亡し、約2700人が負傷したと見ている。

 国連のディカルロ事務次長は、北朝鮮軍関係者がロシアのクルスク地方で捕虜になったとされる報告に触れ、北朝鮮の参加で紛争がさらに国際化する深刻な懸念が高まり続けていると述べた。

 会合の開催を要求したスロベニアのジュボガール国連大使も「北朝鮮兵の死傷者が異常に多いという報告に困惑している」と発言し、北朝鮮の戦闘参加は国際の平和に脅威を与えていると訴えた。

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