イスラエルがレバノン南部でイスラエルとの国境を監視する国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)への攻撃を繰り返し、施設にも侵入したことに対し、国際社会から非難の声が相次いでいる。一方、イスラエル側は強硬姿勢を崩さず、被害がさらに拡大する恐れがある。
UNIFILは国連安全保障理事会の決議に基づく国連平和維持活動(PKO)組織の一つ。1978年のイスラエル軍のレバノン侵攻を受けて設置された。交戦する部隊を引き離し、地域の安定を維持する役割を担う。50カ国から約1万人が平和維持要員として派遣されている。
UNIFILは今月13日、イスラエル軍の戦車2両がレバノン南部のUNIFIL施設の正門を壊し、強制的に侵入したと発表。UNIFILが抗議した後に戦車は撤収したが、「衝撃的な違反行為の説明をイスラエル軍に求めた」としている。イスラエル軍の攻撃などで、これまでに平和維持要員5人が負傷した。
UNIFILに参加する英独…