国際協調の現状を、約9割が、ほぼ機能しておらず、危機的とみている――。日本の有識者を対象とした「言論NPO」によるアンケートで、こんな結果が出た。自由貿易や戦争の抑止、核不拡散のための多国間協力はほぼ全面的に停滞するとの見方が大勢を占めるなど、「自国第一主義」を掲げるトランプ米大統領復権の影響が色濃く出た。
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アンケートは、2月4~20日に日本で実施され、経営者や学者、メディア関係者ら419人が答えた。
国際協調の現状について「かろうじていくつかの分野で機能しているに過ぎない」が61.1%と最多。「機能しておらず、危機的な状況」(28.4%)とあわせ、89.5%が悲観的だった。
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