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マンチェスター大学のユスラ・スエディ講師=本人提供
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 パレスチナ自治区ガザ地区で戦闘を続けるイスラエルを支援することは、ジェノサイド(集団殺害)条約などに違反するとして、中米ニカラグアがドイツを国際司法裁判所(ICJ)に提訴した。なぜニカラグアはイスラエルの最大の支援国・米国でなく、ドイツを提訴したのか。訴訟の背景を英マンチェスター大のユスラ・スエディ講師(国際法)に聞いた。

 ――なぜニカラグアはドイツを訴えたのでしょうか。

 国際政治はガザ地区での戦闘を止められていません。今回の提訴は政治の失敗に抗議し、戦闘停止の圧力を強める目的でなされたと考えています。

40年前にも米国を訴えたニカラグア

 ――ニカラグアのオルテガ政権は独裁色を強めていると言われます。2月28日には、国連人権理事会の専門家会議が、オルテガ政権下での人権侵害について報告書を提出し、専門家会議の議長はドイツ人の法学者でした。ニカラグアがドイツを提訴したことに政治的な意図はないでしょうか。

 私は政治的な意図ではないと…

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