カンボジア北西部ポイペトで22日、電話などを使った国際詐欺の拠点に対する捜索が行われ、タイ人を含む215人の外国人が見つかった。捜索はタイ警察の協力を得てカンボジア警察が実施したという。タイ政府が23日に発表した。
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タイの西隣のミャンマーで、日本人も巻き込んだ大規模な国際詐欺拠点の摘発が始まる中、東隣のカンボジアでも拠点に捜査の手が入った。ミャンマーでの摘発が始まった後、拠点を運営していた中国系の犯罪組織が、カンボジアに移動する動きも報じられていた。
タイ政府の発表によると、見つかった外国人はタイ人が109人と最も多く、パキスタン人50人、インド人48人など。
ポイペトはタイ国境近くの街でカジノが立ち並ぶ。現場は3階建ての大きな建物で、中国人が借り上げ、オンライン賭博や詐欺を行っていた。外国人の多くは、だまされて巻き込まれたという。
タイ政府は24日、タイ人の引き渡しを受けるため、政府職員を現地に向かわせた。