内閣府は9日、国連防災機関(UNDRR)主催の「アジア太平洋防災閣僚級会議」について、2027年に市内で開催すると発表した。日本で開催するのは初めて。市は、東日本大震災を経て得た防災の知見や、復興の取り組みを各国に発信したいという。
同会議は原則2年に1度開かれ、アジア太平洋地域の約60カ国の閣僚らが集まり、防災の取り組みを共有したり、各国の関係者が交流したりする。前回は昨年10月にフィリピンのマニラで開かれ、郡和子市長も参加。地域防災の担い手を育成して市民の防災力を高める市の取り組みを紹介した。
27年の会議は秋ごろ開催し、約5千人の出席を見込む。郡市長は「震災後、元通りにするのではなく、より強靱(きょうじん)なまちにすることを心がけた。実際に取り組みを見てもらう良い機会」と話した。