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松屋銀座は戦後、将校に飲食物や日用品を売る売店として、連合国軍総司令部(GHQ)に接収された=1946年ごろ、松屋銀座提供

 東京・銀座で営業する最も古い百貨店「松屋銀座」が1日、開店から100年を迎えた。空襲や連合国軍総司令部(GHQ)による接収、不景気などを乗り越え、銀座をつなぐ拠点をめざす。

 記念セレモニーが行われた1日、書道家の桜田誠さん(81)=東京都小平市=も訪れていた。かつて販売員をしていたといい、当時の忙しさと現在のにぎわいを重ね、「銀座の松屋と言えば、昔から知られた、憧れの店。客から愛され続けてきたのだろう」と感慨深そうだった。

 社史によると、1925年5月1日に「松屋呉服店」として開店した。正午に飛行機「松屋号」で空から宣伝ビラをまくと、身動きがとれないほどの混雑になった。呉服店の習わしで土足を禁止し、げたの客には草履に履き替えてもらったが、用意した草履5千足はすぐなくなり、午後2時には土足OKに。「画期的な出来事」だったと記されている。

記事の後半では、松屋銀座の歩みを紹介した写真も紹介しています。

 当時の建物は地下2階、地上…

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