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日米の外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)の終了後、共同記者会見に臨む(左から)浜田靖一防衛相、林芳正外相、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官=2023年1月11日、米ワシントン、外務省提供

 自衛隊と米軍の指揮統制の連携強化のため、米国が在日米軍司令部に、陸海空などの米軍を束ねる作戦指揮権を持つ「統合軍司令部」を新たに設け、中将が司令官を務めることがわかった。米軍と自衛隊との指揮系統の統合は計画していないという。米国防総省高官が朝日新聞などに明らかにした。

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 米側の司令官は陸海空などの米軍を一元的に指揮し、自衛隊が来春までに設ける「統合作戦司令部」のカウンターパートとなる。有事のほか、作戦立案や訓練における日米の連携を深める狙いがある。日米は28日午後、東京で外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を開き、米側がこうした在日米軍の再編計画を伝える見通しだ。

 米国防総省高官によると、在日米軍の再編は段階的に行う。作業部会をつくり、司令部の人員や権限、担当する範囲などをめぐって日米で検討を進めるという。

なぜ大将級ではないのか

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