昨年9月の豪雨以来、断水状態が続いている石川県輪島市大沢町(おおざわまち)。市は「年内の仮復旧を目指す」としているが、被害は甚大で、完全復旧までの道筋は見通せない。
輪島市上下水道局とともに被害状況を調査したという水道工事業の森山正幸さん(49)に案内を依頼し、3月中旬、現場を歩いた。
大沢町の水源は、桶滝川の上流域。そこから浄水場へと水を運ぶ「導水管」が、埋設された地中から飛び出し、地面に突き出ていた。地表を走る管の接合部が外れたとみられる場所もあった。付近は道路の一部が崩れ落ち、車の走行も難しかった。
- 9月で止まったカレンダー 水道も電気もない二重被災の町、通う人々
市上下水道局によると、豪雨…