カフェテリアや運動場などを併設し、近隣住民らが使えるようにしている物流施設が出始めている。閉ざされた空間という業界のイメージを払拭(ふっしょく)しつつ、地域に役立ち、働く場として知ってもらうのが狙いだ。
2025年2月下旬、大阪府茨木市にある大型物流施設「GLP ALFALINK(アルファリンク) 茨木」。併設の運動場では、サッカー教室を楽しむ子どもらの姿があった。
この施設に入居する運輸会社から依頼を受けて開くようになったというサッカー教室の担当者は「地域の交流に貢献したい思いもあった。施設で働く人にも休憩中に気分転換できるのではないか」と話した。
この施設は、物流施設などを手がける日本GLPが運営し、2024年8月から2棟が稼働する。25年7月完成予定の3棟目を含めれば、施設の敷地面積は、計約13万5千平方メートル。阪神甲子園球場(兵庫県)の約3.5倍だ。運動場のほかにもカフェテリアやコンビニ、会議室を近隣住民が使える。
■問われた住民らからの疑問…