青森県内の高校生が集う「あおもり高校生防災サミット」が1月28日、青森市で初めて開かれ、生徒や地域住民ら120人が参加した。地域防災のリーダーとなる人材を育てようと、県教育委員会が主催。高校生らは日頃取り組んでいる防災活動について発表し、互いに理解を深めた。
近隣の学校と連携し「下北BOUSAIネットワーク」として活動する大湊高校(むつ市)は、土砂災害を想定し、校舎の上階に避難する「垂直避難」の訓練を校内で実施している。また、東日本大震災などの被災地を訪れ、防災の取り組みを学んでいると報告した。
名久井農業高校(南部町)は農業クラブでの活動で、空き缶やペットボトルなど身の回りにあるものを使い、ランタンやスリッパなどの防災グッズを作っているという。
弘前南高校2年の工藤綾真(りょうま)さんは「他校の取り組みは地域によって特色があり、とても刺激を受けた」と話していた。