岩手県奥州市にある東京エレクトロンテクノロジーソリューションズの東北事業所。一面ガラス張りの入り口がある真っ白い建物に一関高専の2年生二十数人を乗せたバスが到着した。1月20日に開かれた会社見学会だ。

 同社の親会社である東京エレクトロン(TEL)は国内外にグループ企業を持ち、半導体を製造するための様々な装置を製造する。半導体の製造では日本企業は競争に敗れたが、関連装置の製造では競争力を保っており、TELの売上高はアジア圏でトップ。世界でも4位と健闘している。

 一室に集められた学生を前に、プロジェクターでTELの会社概要が映し出される。注目をひときわ集めたのは「平均年収1273万円」の文字。広報担当者は「なぜこれだけ高い給与を社員にお支払いできるのか。それは高い利益率を確保しているから。就職を決める際に頭に置いておいてほしい」と利益率が24・9%という同社の強みをアピールした。

 説明会は一関高専以外に岩手…

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