その人気ぶりは、群を抜いている。35年連続で「日本一」。茨城県日立市にある太平洋に面した県立国民宿舎「鵜(う)の岬」だ。
2023年度の宿泊利用率は79・8%で、全国に45ある公営国民宿舎の中で1位。ただ、施設は老朽化しており、県は民間からアイデアを募りながら今後の施設のあり方を検討している。
県によると、23年度の宿泊者は5万8125人。うち54%が東京、千葉、埼玉などの県外からだ。
鵜の岬は1971年に開業し、現在の「新館」は97年に建て替えたもの。指定管理を受けた県開発公社が運営している。客室は58室あり、宿泊定員204人。1泊2食付きで、1万1480円から泊まることができる(8月1日時点)。
公営国民宿舎は地方自治体などが運営し、比較的安く泊まれる。ピーク時の82年度には全国に345あったが、施設の老朽化などで現在は45にまで減った。鵜の岬は、89年度から宿泊利用率1位を守り続けている。
「予約困難」「マグロのカマ、おいしかった」
23年度の収入は約11億3…