天皇、皇后両陛下がモンゴルへの公式訪問を終え、13日に帰国した。8日間の旅路に同行するなかで垣間見えたのは、「令和流」といえる国際親善における両陛下のスタイルだった。
歴代の天皇として初の内陸アジアへの訪問には、モンゴル側からの度重なる要請があった。昭和女子大のボルギジン・フスレ教授によると、同国には伝統的に精神的指導者に対する崇敬が強く、日本の象徴である天皇の訪問は特別な意味合いがあったという。
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モンゴル側は最大級のもてなしで両陛下を迎えた。大規模な歓迎式典やフレルスフ大統領夫妻主催の晩餐(ばんさん)会、要人を招くことがまれだという国民の祭典ナーダムへの招待。大統領夫妻はウランバートルから西へ約100キロにあるホスタイ国立公園を自ら案内した。
皇后さまの体調に配慮し、三つのパターン想定
日程終盤の11日夕。大使公…