高台から望む西之表港。馬毛島(左上)には深夜でも明かりがともり続ける=2025年2月1日午後10時、鹿児島県西之表市、加治隼人撮影

 「人手が足りなくて大忙し。これが商売なんだなと……」。鹿児島市から南へ約100キロ離れた種子島。島北部の鹿児島県西之表市が「バブル」に沸いている。

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 市内の無人島・馬毛島で2023年1月に着工された米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地建設がその理由だ。ただ、その陰で市民生活に影響も出ている。2日に投開票される市長選は6人が立候補する混戦に。そんな選挙期間中の島を歩いた――。

 1月下旬、市中心部にある飲食店街の通りを作業服姿の男性らが行き交う。ある飲食店の扉を開けると、多くの人でにぎわっていた。

「日当3、4万円はざら」 活況の陰に「二重苦、三重苦」

 基地建設が始まって以降、工…

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