防護マスク姿で陥没現場から戻ってきた消防隊員ら=2025年5月1日午前6時19分、埼玉県八潮市、井手さゆり撮影

 埼玉県八潮市の道路陥没事故は、発生から3カ月を経て、トラック運転手の救出に向けた準備が整った。なぜ、これほど時間がかかったのか。

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 事故が発生した1月28日、現場の消防隊員は運転手の男性と会話ができていた。だが、穴の土砂崩落が続いて隊員が負傷。直径10メートルほどだった穴も数日で直径40メートルほどに広がった。水の流入がとまらないなど想定外の事態が続き、二次災害の懸念がぬぐえなかったため、消防は救助をいったん断念。県によると、管内には硫化水素も充満し、現場に来た自衛隊も消防以上の手が打てなかったという。

知事で会見でこぼした「本音」

 陥没は下水道管が破損し、そ…

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