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道路が陥没した現場=2025年2月10日午後0時3分、埼玉県八潮市、朝日新聞社ヘリから、嶋田達也撮影

 埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けた下水道管の全国緊急点検について、中野洋昌・国土交通相は14日朝の閣議後会見で、3カ所で腐食などの異常が確認され、下水道が原因となる道路下の空洞は確認されなかったと発表した。

 関係者によると、異常が確認された3カ所は、埼玉県の新河岸川水循環センター(和光市新倉6丁目)に接続する下水道管。国交省は、必要な対策を速やかに実施するよう求めたという。また、全国で補修の緊急性が高い空洞が6カ所見つかったという。

 同省によると、点検対象は、今回の事故と同様の大規模な下水道管路がある7都府県(東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、奈良)の約420キロと、その管路が埋設された道路。管理する自治体側が、管路にある約1700カ所のマンホールから目視やカメラで内部を点検したり、道路下に空洞がないか電磁波で調査したりして、7日までに国交省に報告していた。

 下水道法では、腐食の恐れが高い下水道管について5年に1回以上の点検を義務づけている。範囲を決めるのは自治体側で、国交省によると総延長約49万キロのうち3463キロ(2024年9月時点)が対象という。東京都の229キロを筆頭に、石川県208キロ、愛知県182キロ、静岡県180キロ、大阪府・北海道163キロと続く。

 一方、埼玉県によると今回の…

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