「埼玉の治安を守る」と眼光鋭く竹刀を構える濟藤

【連載】高校思い出クリック~青春群像記~

高校をシリーズで紹介する企画。今回は埼玉県立伊奈学園総合高校の11回目です。

 1992年の県高校剣道新人大会男子団体戦2回戦。伊奈学園総合高校(以下、伊奈学)の大将、濟藤岳人(49、1994年卒)は松山高校の大将と向き合った。

 同点で迎えた大将決戦。「自分たちの代はそこそこ行ける」という自信を持っていたが、プレッシャーで足が動かない。「引き胴」を2本とられた。「同じ技で2本とられるのは屈辱的だった」

 試合後、みんな泣いた。そして開き直った。普段はしない朝稽古も自主的にやり始めた。

 3年生の関東予選決勝で花咲…

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