夢洲から
学校の夏休み期間中、大阪・関西万博の会場を訪れる子どもの姿が増えた。「長い休みがうらやましいな」などと思ったが、オランダ館で開かれたイベントで子どもたちの声を聞き、恐縮した。
オランダの学校教育について知るイベントで、「夏休みを長くするべきか」などを討論する日本の小学生が口々に言う。
「夏休みは塾の夏季講習が大変だから、短い方がいい。学校があった方がマシ」
「宿題が多すぎる」
オランダでは、そもそも宿題が出ず、塾に通うこともほとんどないとのこと。また、飛び級や留年が珍しくなく、クラスメートの年齢も様々だという。
それにならい、この日は様々な年齢の子どもたちで一緒に議論した。小学5年生の小野雄大さんは「普段は年上や年下と話さないから、不思議な感じ」と驚いていた。
思えば、自分が小学生の時は「学校が世界のすべて」だった。どこかに、まったく違う風景の教室があると知ったのは、後になってからだ。
参加した子どもたちにとっては、広い世界に気づく特別な夏休みになったはずだ。塾や学校がきゅうくつに思うことがあったら、それ以外の世界もあることに思いをはせてくれたらいいな。
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世界中の人々が集まり、連日多彩なイベントが開かれる大阪・関西万博。会場の夢洲(ゆめしま)で取材に駆け回る記者たちが、日々のできごとや感じた悲喜こもごもを伝えます。