インド西部アーメダバードで6月にエア・インディア171便(ボーイング787型機)が墜落し、乗客・乗員ら260人が死亡した事故で、原因を調べているインド政府の航空事故調査局は12日、暫定報告書を発表した。機体の燃料をコントロールするスイッチが墜落直前に切られていたとし、さらに調査を続けるとしている。
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この日は事故の発生からちょうど1カ月に当たる。報告書が伝えた、墜落現場から見つかったフライトレコーダーの内容によると、事故機は6月12日午後1時半過ぎに離陸。その直後、エンジンを止めるために使われる燃料コントロールスイッチがほぼ同時に2基のエンジンとも「稼働」から「遮断」に切り替わった。
残されていたコックピットの音声記録では、パイロットの1人が「なぜ遮断したのか」と尋ね、もう1人が「そんなことはしていない」と答えていた。パイロットは56歳男性と32歳男性の2人だったが、報告書は発言者を特定していない。
スイッチ切ると「エンジンほぼ即座に停止」
英BBCによると、このスイ…