東京・下北沢の伝説的(?)な町中華「珉亭」店主の鮎澤陽子さん

 今年公開された「劇映画 孤独のグルメ」で監督・主演を務めた松重豊さんと、主題歌を担った甲本ヒロトさんは、40年来の友人。ふたりがバイト仲間として出会ったのが、東京・下北沢にある名物町中華「珉亭(みんてい)」だ。

 変わり続ける「芝居と音楽の街」で変わらぬ味を供し続ける老舗を陰で支えてきたのが、ふたりのように夢を追う演劇人やミュージシャンの卵たちだった。2代目店主の鮎澤陽子さんが語る店と街への愛を聞いた後は、つぶやきたくなる。「腹が……減った。。。」

入店日から目立っていた松重豊さん

 なんだかウチは「聖地」らしいです。学生時代の松重豊さんと甲本ヒロトさんが40年前にバイトしていた伝説の店だって。シモキタと言えば劇場とライブハウス。芝居や音楽で一旗揚げたい、でもお金のない若者が、何代も入れ代わり立ち代わり、ずっと働いてくれています。

 豊君は入店したその日から目…

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