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ゲートの警備員に、腕につけたリストバンドを見せる長崎幸太郎知事=2024年6月19日、山梨県富士吉田市の富士山5合目、池田拓哉撮影
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 富士山を山梨県側から登る際のルールが、7月1日の山開きから大きく変わる。ゲートを設けて主要ルートを有料化し、人数も規制する。県によると、国内の山では初めての取り組み。コロナ禍で生じた登山環境の変化への対応が狙いだが、課題もある。

 今月19日、本番に備えたリハーサルが5合目であった。県職員や警備員ら30人が料金所からゲートまでの誘導や、軽装の人、予約なしで訪れた外国人らへの対応を確かめた。新ルールを設けた同県の長崎幸太郎知事は報道陣の取材に「我が国のオーバーツーリズム(観光公害)対策に一石を投じる取り組みをスタートさせる」と語った。

 新ルールが適用される吉田ルートは、富士登山者の約6割が使う。5合目に高さ1.8メートル、幅8メートルの木材を使ったゲートを設け、登山者から1人2千円の通行料を取る。従来は任意で1千円を募っていたが、今回は義務とする。通れるのは毎日午前3時~午後4時で、1日当たりの登山者数は、超えると危険な混雑が生じるとされる4千人までとする(山小屋宿泊者は時間・人数規制の対象外)。集めたお金は警備などの人件費や登下山道整備に使うという。

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