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行き交う船の上で大阪締めを交わす人々=2024年7月25日午後7時20分、大阪市内、近藤咲子撮影

 日本三大祭りの一つとされ、大阪の夏の風物詩でもある大阪天満宮の天神祭。平安時代に始まったとされ、1千年あまりの伝統ある祭りだが、まちの変化とともに大きく変わってきた歴史があるという。25日の「船渡御(ふなとぎょ)」で奉拝船(ほうはいせん)に乗り、歴史に思いをはせてみた。

 船渡御では約100隻の船が大川を行き交う。祭りのクライマックスだ。

 午後6時すぎ、約150人と奉拝船に乗った。天神橋から大川を上ってくる、神さまを乗せた奉安船(ほうあんせん)と、お供の供奉船(ぐぶせん)を迎える船だ。協賛する企業や団体が出し、客は食事や花火を楽しむ。

 ソースのにおいが鼻をくすぐってくる。川沿いに焼きそばや唐揚げの屋台が並んでいる。

 平安時代に始まった天神祭が大きく発展したのは、大阪が「天下の台所」と呼ばれた江戸時代だ。

 「そのころから、見物客に果…

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