キャッチフレーズコンクールでグランプリを受賞した名渡山乃愛さん。今夏の全国高校野球選手権大会の開会式に招待される予定だ=2025年2月6日午後2時40分、沖縄県今帰仁村の県立北山高校、伊藤和行撮影

 第107回全国高校野球選手権大会のキャッチフレーズコンクール(朝日新聞社、朝日放送テレビ、朝日放送ラジオ主催、日本高等学校野球連盟後援)のグランプリと優秀賞に、沖縄県の高校生の作品が選ばれた。表彰式が6、7日に各高校であり、2人が喜びを語った。

 最高賞のグランプリに輝いたのは、沖縄県立北山(ほくざん)高3年の名渡山乃愛(などやまのあ)さん(18)の「心をひとつに夢の先まで!」。全国から応募があった7460点の中から選ばれた。グランプリ作品は、大会ポスターやテレビ・動画などの広告に使われる。

 6日にあった表彰式で名渡山さんは「まさかこんな賞をとれると思わなかったのでびっくり。選手たちに私の言葉が届くのはうれしい」と話した。

 キャッチフレーズは、国語の授業の課題で考えた。アニメ好きで、昨年見た野球アニメ「忘却バッテリー」で描かれた、野球部の仲間が心を合わせて強豪校と戦う姿から着想を得たという。審査で高い評価が集まったのが「夢の先まで」という独特な表現。名渡山さんは「選手たちの目標は甲子園優勝だと思いますが、そこで終わりじゃなく、その先まで『いくぞ!』という熱量で頑張ってほしいという思いを込めました」と話した。

 優秀賞に選ばれたのは、県立宜野湾高校2年の宮城磨和(とわ)さん(17)の「みんなが誰かの希望になる」という作品。7日の表彰式で宮城さんは「選手だけでなく、支えた人たちに向けた思いも込めた」と述べた。

 優秀賞は他に、広島県立呉宮原高校2年、西村真宙(まひろ)さんの「つきすすめ、夢満ちた夏。」が選ばれている。

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