第107回全国高校野球選手権宮城大会は、9日開幕する。8日には開会式のリハーサルが、会場の楽天モバイルパーク宮城で開かれ、司会や国歌独唱を担当する高校生が流れを確認した。
国歌を独唱する常盤木学園音楽科の千葉咲太さん(3年)は、声を遠くに届けるための発音の仕方や立ち方を意識して毎日練習してきた。本番さながらに歌声を響かせた後、「選手のみなさんも努力して開会式を迎えている。励みになればいいなと思う」と話した。
司会は仙台三の井上陽菜さん(3年)と阿部脩平さん(2年)。2人で声の高さをそろえるなど息の合ったアナウンスを意識してきた。井上さんは「練習室と音の響きが全然違って新鮮な気持ち。エールを届けたい」。阿部さんは「『今年もこの季節が来たぞ』と思ってもらえるようなさわやかな声で球児のみなさんの背中を押したい」と抱負を述べた。
アナウンスを務める泉館山の佐藤結月さん(2年)は「こんな大きな会場で話すのは初めて。一つひとつの音をはっきりと響かせ、明るい声を届けたい」。
開会式では昨夏の宮城大会を制した聖和学園を先頭に55チーム(62校)が入場行進する。