(14日、第107回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 今宮17―0佐野工科)
夏は絶対に単独出場を――。選手10人の佐野工科は、点差をつけられても最後まであきらめなかった。
昨秋8人で始動した。実戦練習ができず、引退した3年生が練習に付き合ってくれた。今年の春は、堺工科と合同チームで力を磨いた。
この日は初回、1番の蒲地隼命(しゅんや)選手(1年)が安打を放ち、一回裏は大西翔投手(2年)が三者凡退に抑えた。二回裏以降、失策や連続安打で相手の猛攻を受けた。
投手と捕手を兼任した中田悠希主将(3年)は「いつもなら2桁くらい失策がつくけれど、今日はヒットも出て、成長を感じた」と充実した表情だった。安藤聡司監督(36)も「初回がよかった。やっと一丸になった気がする」と話した。