7月5日に開幕する第107回全国高校野球選手権兵庫大会を前に、審判委員の実技研修会が15日、明石市の明石高校で開かれた。
審判委員は、会社員や大学生、警察官、消防士などがボランティアで務める。この日は、兵庫大会でグラウンドに立つ予定の19~64歳の審判委員約80人が参加した。
明石と神戸国際大付の選手が協力し、ストライクゾーンの確認や、走者を塁に置いた打球判定などがあった。「アウト」「セーフ」のコールのほか、「もっと近づいて確認しよう」などと指導する声が飛び交った。
夏の兵庫大会に初めて立つ予定の大阪経済大2年の坪井一紗(かずさ)さん(20)は神戸甲北高校の元野球部員。当時から「グラウンドの中で責任を持って1人で判断を下す姿が魅力的だった」と審判委員を目指していたという。大学入学後、研修会などを約1年間受け、今春に初めて県大会で塁審を務めた。「選手たちのプレーを支えられるように、自分も全力で動いて正確な判断をしたい」と話した。
大会は164校、153チームが出場。17日に抽選会、29日に開会式があり、7月5日に試合が始まる。決勝は7月27日の予定。