観光客らも青いユズに興味津々=2024年8月17日午前10時47分、高知市帯屋町2丁目、亀岡龍太撮影

 青いユズを消費者にアピールしようと、「青ゆず祭り」が17日、高知市のひろめ市場前であった。生産量が国内の半分近くを占める高知県内でユズ農家やJA関係者らがつくる「県ゆず振興対策協議会」の主催で、観光客らでにぎわった。

 ユズの出荷は初夏から冬場にかけてだが、定番の黄色い果実は9月以降になる。協議会は、夏場もユズを香り付けや食材などに使ってもらおうと、数年前から先駆けとして「青ゆず」をうちだし、昨年は約35トンを出荷。「黄色い実よりやや小玉だが、香りや酸味は変わらない」と担当者は話す。

 17日はとれたての青ゆずを販売し、刻んだ皮で風味を付けたジュースを提供した。市場の各協賛店は25日まで青ゆずのステッカーを掲げ、一部で青ゆずを使うメニューも用意されるという。

 高松市から観光に来た女性は「徳島出身なので『スダチ党』だけど、ユズも試してみたい」。ユズ農家の千光士尚史さん(43)は「青ゆずは香りも酸味も夏の暑さにぴったり」と話していた。(亀岡龍太)

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