夏休みの宿題の作文はもう終わりましたか? 作文などのコンクールに98回入賞した〝スゴ腕〟の小学6年生が今夏、作文の書き方を指南する本を出版しました。タイトルは「あっ、書けちゃった! 小学生による小学生のための作文の書き方」。その極意とは――。

ぴょんぴょんさんが書いた本=2025年8月20日、北九州市小倉北区、城真弓撮影

 筆者は北九州市在住のペンネーム・ぴょんぴょん(11)。学校、習い事、家族や友人……。これまで身の回りで感じたことや気付いたことを作文にしたためてきた。

 きっかけは新型コロナだった。初の緊急事態宣言が出た頃、小学生に。入学式はなく学校にも行けない。授業は行われず、やることもなかった。そんな様子を見た母から勧められたのが作文だった。

イメージを図に表したものを見ながら文章を書く2年生の時のぴょんぴょん=本人提供

 元々話すのが苦手だったという。「作文なら思っていることをうまく伝えられる。口では言えないような恥ずかしいことも書けるし、感情的なことも一度文字にして客観的に読むことでクールダウンできる」

 最初は清書だけで3時間かかった。気持ちを表す的確な言葉が見つからずに悩んだ時は、一度書いた文章を寝かせて翌日に書き直した。類語辞典で言葉を調べることもある。「言葉を探していくのも作文の魅力。作文が嫌になることはないかもしれない」と話す。

本の企画案、グランプリ受賞

 本の出版につながったのが…

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