第19期朝日アマチュア囲碁名人戦三番勝負（朝日新聞社、日本棋院主催）は20日、東京・市ケ谷の日本棋院で2日目が打たれ、前日の第1局に勝ったアマ名人の夏冰（かひょう）さん（32）=京都市上京区=が第2局も制し、栗田佳樹さん（26）=東京都調布市=の挑戦を退けて2連覇を遂げた。
夏さんは昨年、アマ最強といわれる大関稔さん（30）の5連覇を阻み、初のアマ名人に就いた。今期、大関さんと頂上決戦を繰り広げてきた元アマ名人の栗田さんに対しても、相手のミスを逃さず優勢を確立し、2連勝でシリーズを制した。
栗田さんは今月上旬の全国大会を制し、挑戦権を獲得。2018年の第13期以来2度目のアマ名人をめざし三番勝負に臨んだが、果たせなかった。
夏さんは「栗田さんには今まで勝ったことがなく、厳しい戦いになると思っていた。打ちたい手を打つ自分らしさを出し切れた」、栗田さんは「事前に布石など準備してきたのに2局とも簡単なミスで敗れた。ふがいない。これも自分の実力と受け止め、今後がんばりたい」と話した。
