発火したモバイルバッテリー=NITE提供

 電動自転車やモバイルバッテリーなどリチウムイオン電池を使った製品は、夏場に発火事故が増加する傾向にある。事故が年々増えている状況も踏まえて、製品評価技術基盤機構(NITE)が、注意を呼びかけている。

 NITEのまとめでは、リチウムイオン電池搭載製品の事故発生件数は2020年から24年までの5年間で1860件。気温が高くなる6~8月に増加する傾向にある。

リチウムイオン電池搭載製品の月別事故発生件数

 リチウムイオン電池には可燃性の電解液が使われており、高温環境にさらされることで内部の温度が上昇し、異常発熱や発火などのリスクが高まる。

記事の後半で、製品事故を防ぐためのポイントを紹介します

 事故の発生を製品別でみると、モバイルバッテリーが最も多く361件、次いで電動アシスト自転車202件、電動工具171件、充電式掃除機157件、ノートパソコン134件の順で続いた。

 死亡事故も起きている。

 24年には愛知県で充電中の…

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