米紙ニューヨーク・タイムズなどは11日、トランプ次期米大統領が、新政権の国務長官にマルコ・ルビオ上院議員を選ぶ方向だと報じた。大統領補佐官(国家安全保障担当)にはマイケル・ウォルツ下院議員を選び、打診したという。
ともにトランプ氏の地元フロリダ州の選出で、対中強硬派として知られ、ロシアのウクライナ侵攻では外交交渉による戦争終結を主張する。外交・安全保障を担う要職でのタカ派の登用は、次期政権の姿勢を映すものといえそうだ。
ルビオ氏は2016年の大統領選でトランプ氏と共和党候補の指名を争ったが、近年は忠実なトランプ支持者になっていた。新疆ウイグル自治区で強制労働によって生産されたとされる製品の輸入禁止を推進するなど、中国への厳しい態度で知られる。ウクライナに対しては支持を表明しつつも、今月6日の米NBCのインタビューでは「我々は膠着(こうちゃく)状態の戦争に資金援助している。決着させなければならない」と主張。トランプ氏と足並みをそろえている。
ウォルツ氏は陸軍特殊部隊「グリーンベレー」出身で、アフガニスタンや中東、アフリカで従軍した経験がある。18年に初当選し、少数民族ウイグル族への人権侵害を理由に北京五輪のボイコットを主張した。
ウクライナに対しては、保守…