外国ルーツの子どもたちがいつでも通える日本語教室を作ろうと、東京都足立区のNPOがクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。いまは週1、2回、公共施設などを間借りしているが、支援を求める子どもは増え続け、場所も時間も足りない。同区と埼玉県川口市の2カ所で「常設型」の居場所をつくろうと取り組む。
認定NPO法人「メタノイア」は、2021年から子どもの日本語教室を開いてきた。現在は同区のほか、埼玉県内など計9カ所の教室があり、約200人が通っている。
代表理事の山田拓路さん(39)は「外国ルーツの子どもの多くが日本語の壁に直面している。学校では授業についていけず、友だちもできなくて孤立する。自信を失い、挑戦するエネルギーも奪われてしまう」と指摘する。近年特に気がかりなのが、SNSで拡散する、トルコの少数民族クルド人への差別投稿だ。最近は「クルド人の子どもが万引きした」という根拠のない投稿もあった。
山田さんは、固定の居場所を…