学生の4人に1人が外国人留学生という秋田市の国際教養大で4日、ツキノワグマの生態や被害に遭わないための対策を学ぶ講習会があり、今春から同大で学ぶ留学生約90人が参加した。
県によると、昨年度の県内のツキノワグマの人身被害は過去最悪の70人に上った。国際教養大の周辺でも度々クマが目撃されており、大学では新入生にクマよけの鈴を配ったり、希望者にクマ用の撃退スプレーを貸し出したりしている。
クマ対策の専門家で、県自然保護課の近藤麻実さんが講師を務め、英語で「もしクマに遭遇してしまったら、ゆっくり後ずさりしながら離れて。襲われたら、撃退用のスプレーが有効だ」などと説明した。
ベルギーから来日したデースメット・ジュリー・ヘイディさん(22)は「クマは動物園でしか見たことがなく、大学周辺にクマがたくさん生息していることに驚いた。クマからどのように身を守ったらいいのか、とても勉強になった」と話していた。(滝沢隆史)