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立ち飲み屋「魚寅」に入った外国人観光客=2025年3月10日午後7時0分、広島市中区、遠藤花撮影
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 繁華街の立ち飲み屋で、外国人観光客を見かけることが増えた。訪日客が喜びを感じるのは、外国人客がいない店に入った時だという。平日夜、飲食店をはしごする外国人観光客のグループに同行した。

 年間100万人以上の外国人観光客が訪れる広島市。中心部にある人気の立ち飲み屋「魚寅(うおとら)」に、米国などから来た男女6人が入った。テーブルには牛すじ煮込みや穴子刺し、ごぼうサラダ……。店員がグラスに日本酒をなみなみと注ぐと、「どうやって飲むの?」と困惑の声が上がった。

 立ち飲み屋を組み入れた日帰りツアーを企画したのは、観光会社「ピンポイント・トラベラー」(大阪市)。ケビン・ボイントン社長(51)は「他の観光客がしないことをして、特別感を味わいたい人が多い」と話す。

 そうした好みに合わせ、大阪では下町情緒のある天満や鶴橋の飲み屋街などに案内している。「地元の人と触れ合いたいという観光客が増えている」とボイントン社長。会社勤めの人が仕事終わりに寄る居酒屋などで、その地ならではのディープな雰囲気を楽しむのだという。

トレンドの変化、背景にSNS

 魚寅で舌鼓を打つ6人。イス…

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