余湖農園で働く外国人従業員=2025年7月29日、北海道恵庭市

 北海道恵庭市の余湖農園で8月、外国人の従業員60人を慰労するバーベキュー大会が開かれた。

 中国、ベトナム、インドネシア、カンボジア、ネパール、ミャンマー。それぞれが、母国に残した家族への仕送りのため働く。この日は、自己負担なく食べられるバーベキューに舌鼓を打った。

 住居を提供している日本人の家主たちも参加。その一人は、「外国人が大変な仕事をやってくれてるから日本は成り立っている」と話す。

 余湖農園は1972年創業。98ヘクタールの広大な農地に、セロリやタマネギ、トマト、ミツバなど計50品目の野菜を栽培している。

 従業員は87人。7割が外国人だ。

 農園の主力商品の一つ青ネギは、暑さに弱く栽培に労力がかかる。温暖化で北海道が産地として注目され、暑さで供給が不足する夏場、全国に供給する。

 だが10年ほど前から、日本人のパートが集まらなくなった。外国人人材に頼らなければ、成り立たない。

日本全体で排外主義的な主張が強まっています。一方で、外国人材を抜きに、日本経済は回りません。外国人の雇用を積極的に進める企業の現状から、共生を考えます。

 李緒芝(リショウシ)さん(…

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