近年、千葉県内で高級魚トラフグの漁獲量が増えている。昨年度は44.6トンで、過去最高だった。中でも外房の夷隅地域はその約7割を占め、いすみ市では29.8トンに上り、過去最高を記録した。同市は、イセエビやマダコ、サワラに次ぐ新たなブランド食材としてPRに力を入れる。
いすみ市では11月5日、はえ縄によるトラフグ漁が解禁となった。夷隅東部漁業協同組合フグ縄船団の団長を務める滝口守弘さん(50)はトラフグの水揚げについて「最近増えていて、今年も多い」と話す。
漁期は来年3月までで、12月から1月に最盛期を迎える。
海の環境変化か
県水産総合研究センターによると、県内のトラフグの漁獲量は2001~16年度は2~7トンで推移し、その後、増加傾向が顕著になってきた。
水揚げ増加の背景として挙げ…