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外来カミキリムシの生息や痕跡が確認された、茨城県内の地域=県提供
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 果物の木や街路樹を食い荒らす外来種のカミキリムシが、生息域を拡大させている。茨城県内では水戸市以南の12市町で発生や痕跡が確認されていたが、昨年は結城市や取手市など県西、県南地域の7市町で新たに見つかった。県は、駆除者にプリペイドカードなどを贈る取り組みを昨年に続き実施するなどして、対策に乗り出す。

 対象となる成虫は、いずれも光沢のある黒い体で、赤い前胸部が特徴の「クビアカツヤカミキリ」と、背面の翅(はね)に白い斑点がある「ツヤハダゴマダラカミキリ」。

 中国や朝鮮半島に生息し、日本の生態系を崩す恐れがある特定外来生物に指定されている。木の中に産卵し、孵化(ふか)した幼虫が幹を食い荒らして枯らしてしまうという。

 成虫が木の外に出てくる6月…

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