草むらに咲くアカツメクサに、ぶーんと音を立てて丸っこいハチが止まる。
「白いおしり!間違いないね」
7月下旬、北海道上富良野町の公園を、背丈ほどの網を持った9人が歩き回っていた。白いおしりが特徴の「セイヨウオオマルハナバチ」を駆除している。
ヨーロッパ原産の外来種で、高い繁殖力やエサを巡る争いへの強さから、在来のハチを駆逐し、生態系を壊してしまう。日本では、2006年に特定外来生物に指定された。
この日、1時間で捕獲したのは33匹。しかし、道が「セイヨウオオマルハナバチバスターズ」を募集する前から20年以上駆除に取り組む男性は、「結果が目に見えない。いつまで捕り続ければいいのか」と肩を落とす。
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セイヨウオオマルハナバチは1991年から、トマトやメロンのハウス栽培で受粉を助ける存在として輸入されたが、逃げだし、野生化した。
美瑛町でトマト農園を営む唐沢宏之さん(49)は約20年前、就農すると同時にセイヨウオオマルハナバチの飼養許可を取った。
新規就農者向けのマニュアル…