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青藍泰斗―佐賀北 八回裏佐賀北2死一、二塁、山口を空振りの三振に打ち取りガッツポーズする永井=滝沢美穂子撮影

 (9日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 佐賀北5―4青藍泰斗=延長十回タイブレーク)

 (9日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 佐賀北5―4青藍泰斗)

 青藍泰斗のエース永井竣也は、外野から思い続けた。「もう一回投げたい」。制球が定まらず、三回途中までで6個の四死球を与えた。3失点し、中堅に回っていた。

 再登板は同点で迎えた六回だった。青山尚緯監督から打診され、「行きます」と即答した。「仲間がカバーしてくれた。気持ちを切り替えていけた」と永井。低めに変化球を集め、七回はこの試合で初めて三者凡退に抑えた。八回から九回には3者連続三振を奪った。

 「再登板して、よく投げてくれた」と青山監督。最後は力尽きたが、永井は「35年ぶりの甲子園で絶対に校歌を歌いたかった。甲子園はすごい歓声で楽しかった」。

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