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立憲民主党両院議員懇談会に臨む野田佳彦代表(左端)=2025年8月22日午前9時30分、国会内、岩下毅撮影

政治Plus

 この2年半、野党担当デスクとして意識してきたのは、「政党政治」のあり方だった。

 2024年2月から始めたインタビュー連載「『受け皿』になるために 問われる野党」(計8回)は、23年12月に発覚した自民党派閥の裏金事件を受けて取り組んだものだ。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題に続いて起きた政治的な重大事案と、「裏金議員」たちの説明責任に背を向ける姿に、10年以上続いた「自民1強」の時代が終わると予感した。

 しかし、同時に「受け皿」として心もとない多数野党の姿が浮かんだ。野党第1党の立憲民主党は民主党政権の失敗をひきずり、他の野党は自らのアピールに躍起で足並みはそろわない。「主義主張が異なるのだからそろわなくて当然」という指摘があるが、時の政権党がつまずいたときに、代わりになる選択肢がないのは、国民にとって不幸なことだ。

 国民の信頼が失墜した与党と…

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