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政海コンパス

連載コラム「政海コンパス」 政治部長・松田京平

このコラムは…

日本政治のこれからを展望します。過去に学び、永田町はもちろん地方や海外にも視野を広げ、未来を見据える。先行きが読めない時代に、政治という大海原を見渡すための羅針盤となるようなコラムをめざしています。

 政界はのちに「2025年体制」と呼ばれる時代を迎えたのではないか。自民、公明の与党が衆参で少数になり、野党第1党の立憲民主党も片方の極たりえない。二大政党制は遠のき、攻める新興政党と守る既成政党による「多党化」した選挙結果をみて、話を聞いてみたい人がいた。

 細川護熙元首相。32年前、「55年体制」を突き崩し、8党派連立政権を率いた。小選挙区比例代表並立制を導入する政治改革を実現。当時から「多党時代」の到来を予期していたからだ。

 東京都内にある川のほとりのアトリエを訪ねた。窓から細川家代々の当主のお墓が見える。枯山水の石庭で知られる京都・龍安寺のふすま絵「雲龍図(うんりゅうず)」を自ら描いた作業スペースは広く明るい。政治家より芸術家、文化人の顔が定着したが、時には旧知の政界関係者が訪ねてくるという。直近の政治情勢についてもアップデートしていた。

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取材に答える細川護熙元首相=2025年8月7日午後2時3分、東京都内、松田京平撮影

 「細川政権は二大政党をめざ…

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